お母さん。
私、お母さんに言ってないことがある。
私は、ずっと死にたかった。
ずっとずっと、私なんか、早く死ねばいいと、私は思ってた。
学校でみんなに無視されている間も、ずっと私は私を拳銃で撃ち殺し続けた。
バンバンバン
学校に行きたくないと、お母さんに言って、「行け」と、大きな声で怒鳴られ続けている間も、私は私を撃ち殺してた。
バンバンバン
電気を消してない、とかの理由で、
「そんなんだからあんたは全部ダメなんだ」
と大きな声で言われている間も、私は私を、全部撃ち殺してた。
バンバンバン
道を歩いてても何をしてても、私は私を撃ち殺してた。
バンバンバン
私の中の何億人も、瞬間瞬間で、全部殺した。
ずっと撃ち殺してた。
出会う人びとも、私の中で、全部撃ち殺した。
ほんとうに、たくさん、嫌なことがあった。
嫌いな人にすることを、たくさんしたね?
お母さんは、私に。
どれだけお母さんが私のことを嫌いなのか、私は私の何を直したら良いのかも、ひっくるめて全部、ダメだと言われてちゃ、私はぜんぜんわからなかった。
ただ私は私を撃ち殺し続けてた。
バンバンバン
私はたくさんの良いことを、お母さんにしてたんだよ。
お母さんにだけじゃない。家族へも。
でも、お母さんは、
「あなたはほんとうに何もしない子」
って、言い続けた。
お母さんの満足する学校に、私が入るまでは、私のこと全てをダメだと言っていたけど、私が学校に入ったあとは、あなたは私を依存側でコントロールした。
ああして。
こうして。
もっと。
もっと。
足りない足りない足りない。
もっともっともっと。
別人みたいだった。
でもコントロールは、同じだった。
心理学を学んで、お母さん自身の嫌いな所を、お母さんが私へ見ていたと知って、私は、ちょっとだけ理解できて嬉しかった。
お母さんは、私にしていたように、お母さん自身のことを、たくさん無視していたんだね。
怒鳴りつけていたんだね。
全部ダメだと言っていたんだね。
でもさ、まだまだたくさん、私は私を撃ち殺してる。
たくさん湧いて出てくるんだよ。
湧いてでてくる私の数だけ、お母さん、あなたも出てくる。
私、お母さんのこと、嫌いになっていい?
今日からお母さんと私、関係ないから。
私は、勝手に生きるから。
お母さんも、勝手に生きて。
私、幸せになるから。
私、お母さんの元を離れる。
私は、お母さんへ、くるりと背中を向けて、たくさん歩く。
お母さんのいない場所へのドアを開ける。
背中でドアをバタンと閉める。
たくさん歩く。どんどん歩く。
バンバンバン。
撃ち殺し続けた私を、今、迎えに行った数だけ、仲間ができた。
友人がいる。
このドアは、何度も何度も閉めよう。
私は、私で幸せになる。
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17:16 2019/11/11