心理カウンセラー・やまだようこです。
わたしは、心理カウンセラーであると同時に、世界でただひとりの「やまだようこのプロ」でもあります。
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わたしがそう世界に宣言できるようになるまでには、はるかな長い道のりをあるいてきたように思います。
わたしは、ずっと何がしかの「ほんもの」になりたかったのです。
そのために、わたしはムダなもの、余分なものをそぎ落としていきました。
それは、わたしのからだよりもはるかに大きな木を小刀一本で削り、
そのなかに眠っている造形を彫りだしていくような時間でした。
来る日も来る日も、わたしは彫りつづけました。
そのなかに、「やまだようこ」というほんものの彫像が眠っていることを信じて。
雨の日も、彫りました。
風の日も、彫りました。
嬉しい日も、彫りました。
悲しい日も、彫りました。
健やかな日も、彫りました。
病める日も、彫りました。
毎日、毎日、彫りました。
昼も夜も、彫りました。
季節が何度もめぐり、そして去っていっても、彫りました。
彫りつづけました。
何かに、なりたかった。
「いまのわたしではない何か」に、なりたかった。
けれどある日、わたしは彫ることに疲れてしまいました。
彫りつづけた先には、なにもありませんでした。
一面にちらばった削りかすたちは、何もおしえてはくれませんでした。
何かになりたかったわたしは、何にもなれませんでした。
過ぎ去った時間とこれからの時間の、その両方の長さに、わたしはおののきました。
気づけば、わたしはひとりぼっちでした。
途方もないさびしさとかなしみの海が、目の前には広がっているだけでした。
わたしは、しずかに絶望しました。
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けれど、
とても明るい色は、とても暗い色のすぐそばにあるように、
悲しみの海を渡った先には、喜びの丘があるように、
凍えるような絶望のすぐそばには、とても暖かな希望がありました。
ひとりぼっちのわたしを照らしてくれたのは、
たいせつな仲間との出会いと、夏の沖縄の風でした。
「プロに相談する」と勇気を出したあのときが、転回点でした。
どれだけ彫っても、どこにもないように思えたわたしの彫像は、
いまここに、たしかにありました。
それに気づいたわたしは、「ただわたしが居ること」をうけいれ、ゆるす時間を積みかさねていきました。
わたしが突き詰めてきたもの、それは、この世界を深く知り、じぶんを深く愛する方法だったことだったのだと気づきました。
ファッションを通じて、わたしはわたし自身をシンプルにすることを覚えました。
絵を描くことを通じて、わたしは魂のありかを知りました。
心理学を通じて、わたしは世界を愛するよろこびをうけとりました。
ひとりぼっちの時間は、わたしにたいせつな仲間たちとのつながりをあたえてくれました。
わたしが絶望したさびしさとかなしみの海の広さは、その底にたいせつな人とのつながりという深さがありました。
わたしはいま、目の前の海がさびしさとかなしみの嵐に荒れ狂っていても、その海にもぐった底にあるすべての人とのおだやかなつながりをしずこに見つめています。
そして、あの過ぎ去った時間は、わたしが愛を知るための時間でした。
これからの時間は、わたしが愛を深めるための時間です。
わたしはいま、その両方の時間の長さを、よろこびとともに見つめています。
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いま、わたしは、
ただ、「わたしがいる」ことをよろこびます。
ただ、「あなたがいる」ことをのぞみます。
ただ、そのような時間をつみかさねます。
ただ、虹のなかにいます。
ただ、「やまだようこ」のオリジナルであることをうけいれます。
ただ、わたしだけの道のりがあることを、ゆるします。
ただ、「いま」にベストをつくします。
ときに、どこかから聞こえる自己否定の声をもうけいれます。
ときに、こころをふるわせる感動があります。
ときに、つながりについてかんがえます。
ときに、たいせつな仲間たちと「うひひっ」とわらいます。
ときに、こころのおもむくままに絵筆をはしらせます。
ときに、あなたの心のなかのちいさなちいさな声に、耳をかたむけます。
わたしは、「やまだようこのプロ」です。
わたしは、「心理カウンセラー・やまだようこ」です。
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これを読んでいただいたあなたが、
もしも何かを足しても、何者かになるには足りないと感じるのなら。
もしも何かをそぎ落としても、何者にもなれないと感じるのなら。
そうした時間に疲れて、ひとりぼっちのさびしさをかかえているのなら。
あなたは、ほんのすこしだけ、「あなた自身」のすばらしさを忘れているだけかもしれません。
そう、以前のわたしのように。
がんばりやさんのあなたですから、ひとりでできることなんて、きっとやりつくしてきたはずでしょう?
そのがんばりを、ほんのすこしだけ違う方向に向けてみませんか?
ぜひ、わたしに「あなた自身」を思い出すお手伝いをさせてください。
セッションを通じて、「あなた」というこの世界でただ一人のうつくしい姿を、わたしに描かせてください。
そして、本来のあなたといっしょに「うひひっ」とゆるんで笑えたなら、
わたしにとって、これ以上のよろこびはありません。