他人事みたいに、これ読んでおもったけど、私は、優しかったんじゃないのか。
私は、ただ、優しかったんじゃないのか。
いやさ、天下一優しさ武闘会とかに出るわけでもなく、だからなんだって話しでもないんだけどさ。
恨み言も、憎しみも、母へ向けられなかった私は、ただ優しかった。
ただ、それだけの話しなのかもしれない。
なんで言えなかったかって?
お母さんが、ものすごーく、頑張ってるのを、知ってたから。
私は、わかってたから。
なんでお母さんが、あんなふうになるまで、頑張ってたかって?
お母さんは、すごく優しかったから。
みんなを助けようと、とってもとっても頑張って、ああなってたって、私はわかってたんだ。
だから、私は、もしかして、ずっとずっと前から、お母さんのことを、もう既に許してたのかもしれない。
いやー、イラッとすることは、思い出せますけどね。笑
まあそれも仕方ないやって。
私が許せなかったのは、私が認めたくなかったのは、私は優しかったんだってことかもしれない。
なんでかは、わかんない。
今は、あんまり考えなくていいや。
またじきになんか分かるでしょう。
いや、世界で、やまだあけみさんてひとがハハで、そしてやまだようこ、がムスメの場合の話だよ?
他の誰かの話でもなくさ。
そんで、だからなんだって話しでもないんだけどさ。
もしかしたら、ただそれだけの話しなのかもしんないなーって。
思った。
なんでか、涙が出たよ。
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