私が実家から独立した後の、私の仕事の動機は、結婚してもしなくても、例え彼が一銭もなくても、私が食わせて行くんだとしても、喜んで一緒に居られるように、彼が他の人を好きになったとしても、お金が原因で別れるのを躊躇わないように、どんな恋愛でも出来るように自立するためだった。
それでじきに生活も安全で安心できるようになった。
特別な技術があるわけでもないけど、一人で生活出来る程度にはこの社会のどっかでもう出来る気がする。と思えた。
カイシャをシャチョウが新しく起こしてついていくときに、
「嫌になったらいつでもカイシャ無くしてもいいんですよ。シャチョウの家族が幸せでいることが一番大事」
って、心から言えた。カイシャにいい意味で期待しなくなった。
それくらいには職についての自信はついてきたと思う。
だけど私が自然に楽にしていると、恋愛がない生活がしっくりくる。
それも私らしいことだし、それはそれで幸せなこと。
でもパートナーが欲しい。
一人で暮らしていくのもいいけど、パートナーが欲しい。
生きてる喜びを分かち合える人が欲しい。
とも思ってる。
だけど、今の私にはどうしたら関係性が作れるのかわからない。
以前は、恋愛はセックスだと思ってた。
それに私はセックスが好きだ、と思ってた。
私が15歳位のときは、朝も昼も晩も公園でオーラルセックスしたり、20歳台は、友人知人の彼氏と片っ端から寝たり、お酒を呑んだ時に初めて会った人とすぐにセックスしたり、セフレになったり、既婚者を誘ったりしてた。
セックスばっかり。だから私はセックスが好きだと思ってた。
彼らはとてもいい人たちだったし、ツルッとしてる胸が私のコンプレックスだったけど、彼らはみんなそこも愛してくれて、けなした人なんて一人も居なかった。
彼らはセックスじゃないたくさんのいい部分をもちろんくれてた。
私が頑なに受け取ろうとしなかったんだろうなぁ。
私は、セックス以外に自分がしてあげられることはないと思ってたのかもしれない。
とにかく私は自信がなかった。
だからすぐにセックスした。
セックスに関して、私はいくらでも恥知らずだった。
でも私のその裏には、
あなたの必要なものはこれでしょ?
必要なものはあげてるんだから、私を大切に扱ってよ!
なにもかもあなたも捨てなさいよ!私は捨ててきたのよあなたのために!
全部捨てられるくらいの価値が私にあるって言いなさいよ!
私だけを見てよ!
そればっかりだったのかもしれない。
わざとじゃない。
どうしても、そうなっちゃったんだ。
当時の私は私で、それは頑張ったし、ベストを尽くして愛したつもりだったけど、いろんな人間関係をぶち壊し、もちろんその男性たちとの関係も壊れちゃった。
こうやって恋愛に関して、私は辛いことになることが多かったけど、そのうち私は、部屋でのセックスが好きだし、一対一の付き合いが好きだし、長く付き合える人を好きになりたいと思えるようになってきた。
(30歳代になっては、辛さから学んで、修行僧のようになり、その後、家にテレビを設置しに来てくれた業者さんを一人ナンパして付き合って一緒に暮らして、3年目でうまく行かなくて心理学に駆け込み、別れて今に至る(^_^;))
私は、一緒に、平和に、愛しい人と、味噌汁が飲みたい。
生活全部を前戯にしたいのだ。好きな人と。
だけど、そうしてセックスをきっかけにしないで出会おうとすると、男性とどう付き合うのかさっぱりわからなくなった。
異性として出会ったら、どうしていいのかぜんぜんわからない。
私がどんな男性が好きなのかもぜんぜんわからない。
逆に誰でも好きだったし、誰でも嫌いな気もする。
なんだかぜんぜんわからない。
自分自身が行方不明だった。
男性とは、仕事上で、上司同僚部下の関係なら全く問題がない。
友人としているぶんにも、全く問題がない。
仲のいい男友達たちは、私の大好きな父や兄や弟とおなじような親密感を持ってきてくれる。
私もそういう親密感は持つ。
でも異性として付き合うとか、恥ずかしさしか上がってこない。
セックスについては、いくらでも恥知らずだったけど、私には会話をすることのほうがとても恥ずかしい。
ただ一緒にいることが恥ずかしい。
いても立ってもいられなくなって、逃げちゃう。
もしかして、今までもセックスが好きだと思ってたけど、セックス以外の状態が恥ずかしすぎて、その恥ずかしさを隠すためにセックスにすぐに持ち込んでたんじゃないのか?
そんな気がする。
ああ!
人生にパートナーを持つことを諦めちゃいそう・・。
ちょっとずつでも、なんかしら、パートナーを諦めないような行動をとりたいなぁ。
でも、出会うこととかも全部恥ずかしいのよ!
って、思ってる。それなら、とりあえず抵抗の無いところから、日常にって、それってなんだろうなぁ。
私の今までの「彼らとセックスをしてた私」と、今現在の「恥ずかしさを感じて一歩も動かない私」との、そこの間の何かってなんなんだろう?
私はどうしたいのかな?
私はどうしたいかなー?