あなたが。
笑っていなくても。
働き者じゃなくっても。
わたし、紅茶のわっかをおもいだすんだ。
あなたと居ると。
あなたを思い出すと。
ただおひさまが当たっているだけでも、できるわけではない、紅茶のわっか。
金色の、輪。
音がしないのが、ふしぎなやつ。
いろんな角度でできあがる、わっか。
きもちよく晴れた、午後。
風も通って、室内へ。
とおる日差し。
カーテンは閉めない。
木漏れ日もつよくかたちづくるような、そんな午後。
おなかもいっぱい。
あつい紅茶を淹れましょうか。
そんな午後。
それじたい、奇跡みたいな午後よね。
あなたと居たら、そんな午後が自然とできあがるような、そんなかんじ。
ただ、あなたがいるだけで、そうおもうのよ。
知らないのは、あなただけなのかもしれない。
どうか、届きますように。
あなたが欲しかったものは、まわりのひとが、あなたから、分け隔てなくもらってる。
いつも、ありがとう。
どうか、あなたへ、届きますように。